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首の痛みの原因と治療方法について首が痛いのイラスト

首の痛みや手のしびれについて

症例漫画

首の構造はどなっているの?

首の構造はどなっているの?

【頚椎(けいつい)】
頭の重さは約5kg程度といわれ、これはボーリングの球の重さに相当します。
この頭を直接支えているのが頚椎(=首の骨)です。
【椎間板(ついかんばん)】
頚椎と頚椎の間でクッションの役割をしている軟骨が椎間板です。
断面を見ると二層構造になっており、周りを線維輪(せんいりん)という硬い靭帯のからで覆われ、中心に髄核(ずいかく)という柔らかい組織があります。
【椎間関節(ついかんかんせつ)】
頚椎と頚椎のつなぎ目の部分を椎間関節と呼びます。
骨を直接支えている部分です。
【脊髄神経(せきずいしんけい)】
頚椎の断面像をみると、骨のトンネルのような状態になっており、このトンネルを脊柱管(せきちゅうかん)とよびます。
脊柱管のなかには脊髄神経が通っており、頚椎はこの脊髄神経を守る「骨の鎧」のような役割をしています。
【神経根(しんけいこん)】
脊髄神経から枝分かれした神経根が頚椎の骨の間から脊柱管の外に出て、これが肩や腕、手指につながっています。

最近首が回らなくなった?それは頚椎症が原因かもしれません。

最近首が回らなくなった?それは頚椎症が原因かもしれません。

 首の痛みがある場合にさらに以下のような症状があると、頚椎症が原因かもしれません。
 ☐ 首が回らなくなってきている
 ☐ 頭が前に下がってしまう
 ☐ 首がしっかり伸びないようになってきた
 ☐ 首を動かすと痛みが走る
 ☐ 首を後ろに曲げると手にしびれが走る

頚椎症
長年にわたり頭を支えていることにより、次第に椎間板が痛んできて、支えが悪くなります。
これをなんとか支えようとして次第に頚椎が変形を起こしてきます。
変形がすすみ、椎間関節の部分まで変形を起こすと首の動く範囲が狭くなって動かしにくくなったり、首を動かした際に痛みを感じるようになったりします。

腕や手指にしびれがある?それは頚椎症性神経根症が原因かもしれません。

腕や手指にしびれがある?それは頚椎症性神経根症が原因かもしれません。

頚椎症がすすみ、変形した骨が神経根を刺激すると腕や手にしびれ、痛みを感じるようになります。
これを頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)とよびます。

 くわしくはこちら頚椎症性神経根症についてをご覧ください

首から肩にかけての重たい感じ、それは頚肩腕症候群が原因かもしれません

首から肩にかけての重たい感じ、それは頚肩腕症候群が原因かもしれません

 次のような症状がある場合、頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)が原因かもしれません。
 ☐ 首から肩にかけての凝ったような痛み
 ☐ 腕のだるい感じ
 ☐ 安静にしていても何とも言えない首のだるさがある
 ☐ パソコン業務や仕分けの作業、スマホや読書など首をあまり動かなさない時間が長い
 ☐ 首の痛みとともに頭痛(特に頭の後ろ当たり)がしてくる

頚肩腕症候群
いわゆる”肩こり”にあたるものです。(”肩”と表現しますが頭をささえる筋肉全体を”肩”と表現しています。)
頭を支える首から肩にかけての筋肉が緊張をおこすことで痛みを生じます。

筋肉の緊張が強くなると、頭痛の原因となることがあります(筋緊張性頭痛といいます)

原因はさまざまですが主に同じ姿勢で作業を続けること(最近ではスマートフォンの操作をつづけることで起こるものがあります。)や、眼精疲労(一点をみつめつづけるなど)、運動不足、ストレスなどでおこることが多いです。

朝起きたら首が痛い! それは頚部筋挫傷が原因かもしれません。

頚部筋挫傷(けいぶきんざしょう)
寝ている間のちょっとした首の位置不良や振り向いた際、転んで頭を打った際、車の事故などで首を支えている筋肉をいためることで痛みを生じます。
いわゆる軽い肉離れのような状態となっており、痛みが長引くこともあります。

治療法について

治療法について

【薬による治療】
症状が軽いときには炎症をとる湿布を処方します。
痛みが強い場合は痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤や、筋肉の緊張を抑える内服薬を処方して痛みを軽減します。
神経の刺激によってしびれを生じている場合にはしびれを軽減させる内服薬を処方します。

【リハビリによる治療】
物理療法(器械を使用して行うリハビリです):くわしくはこちら院内リハビリ施設をご覧ください
①牽引療法:首を軽く牽引して筋肉の緊張を軽減したり、関節の痛みを軽減したりします
②干渉波治療:電気刺激によるマッサージ効果を期待するものです
③温熱治療:ホットパックなどで温めることにより血流をよくして痛みを緩和します
④星状神経節神経ブロック:頚部の血流を調節する、星状神経節(せいじょうしんけいせつ)という場所にレーザーを当てることで、血流を改善したり筋肉の緊張を緩和したりすることで痛みを軽減します

理学療法(療法士によって行われるリハビリです):くわしくはこちらリハビリテーションの種類と内容についてをご覧ください
理学療法士、作業療法士が硬くなっている筋肉をほぐしたり、硬くなる原因を取り除くことで痛みを軽減します。
また、自宅で行う ストレッチや 筋トレなどのリハビリの仕方を指導します。

【局所安静】
痛みがかなり強く、生活に困難を生じる場合にはスポンジ状の固定具(ソフトカラー)を処方することがあります。


【手術による治療】
上記のような治療でどうしても痛みが取れない場合には手術をお勧めする場合があります。

診療にかかる費用についての目安
  • 初診でレントゲン撮影4方向+処方箋 
    1割負担:約800円 2割負担:約1600円 3割負担:約2400円
  • 初診でレントゲン撮影4枚+処方箋+MRI撮影のための紹介状作成 
    1割負担:約1050円 2割負担:約2100円 3割負担:約3150円
  • ※ いずれも目安です。処方内容などによって変化します。2021年3月時点での計算となります。

©医療法人幸鷺会

文責森 敦幸

(整形外科専門医・日本スポーツ協会公認ドクター)

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