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環軸椎回旋位固定について 環軸椎回旋位固定についてのイラスト

環軸椎回旋位固定とは


幼児から学童期に、比較的唐突に首が痛くなり、まっすぐ前を向けなくなる症状がでます。
特に原因なく起こる場合もありますし、捻ったり首に衝撃を受けた後に起こる場合もあります。
原因ははっきりしていませんが、軽微な外傷や、上気道感染、咽頭炎、喉頭炎などの喉周辺の炎症を起こした後や、中耳炎などが契機になり発症するといわれています。

環椎・軸椎とは?


頸椎は7つありますが、そのうち第1頸椎を環椎、第2頸椎を軸椎と呼びます。
これはその名の通り第1頸椎がわっかのような形をしていて、
第2頸椎が軸のような形をしていることからついたものです。
首を左右に回す動作をするさいはこの第1頸椎・第2頸椎がくるくると回るような形で動きます。
この両者をつないでいる関節を環軸椎関節とよびます。
この関節に何らかの炎症が起きて捻った状態のまま戻せなくなってしまうのが環軸椎回旋位固定です。

症状の特徴


cock robin position(コマドリが首を傾けている姿)と呼ばれる典型的な首の状態となります。
簡単に言うと横を向いたまま動かせなくなった状態です。
寝違いや首の捻挫との違いは顔を正面に向けようとしてもできない、もしくはすこし戻せたように見えてもすぐに元に戻ってしまうところです。

検査方法


レントゲンでは口を開けた状態で頚椎のレントゲンを撮影する、開口位撮影という撮影方法で環椎軸椎の状態を確認するのに有効です。
環軸椎関節の明らかな左右非対称があれば環軸椎亜脱臼を疑います。
CT撮影 環椎と軸椎の位置関係をしっかり把握するにはCTや3DCTが適しています。
レントゲンだけでは判定しにくい場合に撮影します。

治療方法


痛みがそれほど強くない場合には頸椎カラーなどの装具で頸部を安静にすると1週間程度で症状が改善することがおおいです。
しかし痛みが長引く場合は激烈な痛みで日常生活が困難となる場合には、入院し頸椎牽引(持続的に首を引っ張る治療)が必要となることがあります。
比較的良好な経過をたどることが多く、次第に痛みが改善し普通に首を動かせるようになっていきます

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©医療法人幸鷺会

文責・監修森 敦幸

(整形外科専門医・日本スポーツ協会公認ドクター)

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