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膝の痛みの原因と治療方法について膝が痛いのイラスト

症例漫画

膝の痛みの原因はさまざまです

膝に痛みを生じる疾患には次のようなものがあります

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)
特発性大腿骨内顆骨壊死(とくはつせいだいたいこつないかこつえし)
半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
結晶誘発性関節炎(けっしょうゆうはつせいかんせつえん)
靭帯、筋肉などの炎症
関節リウマチなどの炎症性疾患
感染性関節炎(かんせんせいかんせつえん)

膝ってどうなっているの? 膝の構造について

膝ってどうなっているの? 膝の構造について

膝を構成する大きな要因として骨、軟骨(なんこつ)、靭帯(じんたい)、筋肉の4つがあります。
また骨同士が動く面が関節です。
膝の関節は関節包という膜で包まれ、大きな袋のような状態になっています。
また関節包の内側には滑膜が存在し、ここから関節液が作られます。

くわしくはこちら膝の構造についてをご覧ください

立ち上がる時や歩き初めに膝が痛い!それは変形性膝関節症が原因かもしれません。

立ち上がる時や歩き初めに膝が痛い!それは変形性膝関節症が原因かもしれません。

次のような症状がある場合、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)が原因の可能性があります。

□立ち上がる時に膝が痛い
□しゃがむと膝が痛い
□歩き初めに膝に違和感がある
□階段の上り下りで膝に痛みが走る
□最近正座ができなくなった
□膝がしっかり伸びないようになってきた
□膝の内側の隙間が広がった(O脚になってきた)
□長く歩いていると膝が痛くなる
□膝が腫れている

1.症状
軟骨(なんこつ)は骨と骨のクッションの役割をするものです。
この軟骨がすり減ることで、骨同士が衝突して細かい傷がついたり安定がわるくなって膝をささえる周辺の組織で炎症がおきたりすることで症状が出現します。
軟骨がすりへった状態が変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)です。

初期の症状
立ち上がりや歩き始めなど、動き始めのときに違和感を感じます。
進行期の症状
症状が進んでいくと、正座やあぐら、階段昇降など膝の負担が大きい動作で痛みを感じるようになります。
末期の症状
さらに症状がすすむと歩行時に痛みが生じたり、激しい炎症を伴う場合には安静時に痛みを感じることもあります。

2.原因
加齢(長年膝に負担をかけている状態)や、半月板損傷や靭帯断裂、骨折などの後に軟骨がすり減ることで症状が発生します。
よく「軟骨がすり減るので痛みがでる」といわれますが、実は軟骨そのものには痛みを感じる神経は存在せず、すり減っただけでは痛みはでません。

軟骨がすり減ることで関節の支えが不安定になって周辺の滑膜や靭帯が炎症を起こしたり、
軟骨を支えている骨(軟骨下骨(なんこつかこつ))に細かい損傷が起きたりすることで痛みを生じます。

また痛みが長く続くと関節が硬くなり、動きが悪くなります。
硬くなると膝を延ばすと痛い(夜伸ばして寝ると痛い)正座ができないなどの症状がでます。

3.治療
炎症が主症状の場合には
消炎鎮痛剤の内服や湿布剤を使用したり、ヒアルロン酸製剤の関節内注射をしたりします。

ヒアルロン酸製剤は軟骨の保護作用や炎症を抑える作用があると考えられています。

不安定な状態が原因の場合は
関節を安定する筋力トレーニングをしたり、支柱付きのサポーターや足底板という膝への負担をへらすような装具を使用したりすることで痛みが軽減する場合があります。

リハビリテーション膝の支えを強くするために筋力トレーニングを行ったり、関節が硬くなってしまっている場合は硬くなったところをほぐして動きをよくするようなストレッチをしたりします

どうしても痛みが取れない場合は骨切り術や人工関節置換術などをお勧めすることがあります。
当院では近隣の専門医のいる病院へご紹介いたします。

夜になると膝に激痛が走る。 それは大腿骨内顆骨壊死が原因かもしれません。

夜になると膝に激痛が走る。 それは大腿骨内顆骨壊死が原因かもしれません。

次のような症状がある場合、大腿骨内顆骨壊死(だいたいこつないかこつえし)が原因かもしれません。
□夜になると耐え難い痛みがある
□何度も膝に水がたまる
□体重をかけると膝の内側に耐え難い激痛が走る
□段差を降りた際に痛みを感じはじめた
□ステロイド剤による治療の経験がある

1.症状
変形性膝関節症とよく似た症状を呈します。
炎症が強く起こることが多く、何度も関節内に水がたまったり、夜間にうずくような痛みが感じることがあります。

2.原因
以前は血行が悪くなることで骨の一部が壊死するといわれていましたが、最近では軽微な外傷が原因で起こる外傷(けが)の一種と考えられています。
階段を降りる際などの「ちょっとした段差をおりた瞬間に痛みを感じた」などという受傷機転があることが多いです。
また、疾病の治療によってステロイド剤を長期に使用することで起こるものも報告されています。

3.治療
壊死した部分を戻す方法はありません。
痛みに対しては変形性関節症同様痛み止めの内服や外用剤を使用したり、足底版という装具を使用して、膝にかかる負担をへらすことで痛みを軽減します。

保存的加療には比較的時間がかかりますが、うまく痛みがコントロールできれば症状は次第におさまっていきます。
強い痛みが続く場合には骨切り術や単顆型人工膝関節置換術などの手術が必要となることもあります。

膝にひっかかるような感じがある? それは半月板損傷が原因かもしれません。

膝にひっかかるような感じがある? それは半月板損傷が原因かもしれません。

1.症状
運動や加齢による変化などで半月板(はんげつばん)という膝を支えている軟骨に傷がつくことで症状がでます。
初期には運動時や運動後の痛みを生じ、半月板が大きく損傷をうけると傷んだ半月板が挟まりこんで突然引っかかったり、膝が伸ばせなくなったり(ロッキング)する症状がでることがあります。

2.原因
加齢に伴うもの
加齢によって長年負担がかかる自然経過で損傷がおこることがあります。
この場合、多くは変性断裂といってすりへるような損傷を受けることが多いです。
スポーツが外傷にともなうもの
膝に負担がかかるようなスポーツや仕事によって損傷がおこることがあります。
急激に痛みが発症する場合もありますが、若いころから運動をしている場合には気づかないうちに損傷を起こしている場合も少なくありません。

3.治療
半月板損傷があるからといってすべてが症状がでるわけではありません。
痛みがなければ特に心配はありません。
痛みがある場合には運動後の局所冷却やストレッチが有効です。
また筋力トレーニングをすることで半月板にかかる負担を減らすのも有効です。

強い痛みが持続する場合や、ひっかかるような症状が続く場合には手術が必要となることがあります。
関節鏡という細い管状のカメラを関節内に挿入し、原因となっている半月板を部分的に切除したり、縫合したりすることが可能です。
手術が必要と判断された場合は専門医のいる病院へ紹介します。

膝が赤く腫れて熱を持っている。それは結晶誘発性関節炎が原因かもしれません。

膝が赤く腫れて熱を持っている。それは結晶誘発性関節炎が原因かもしれません。

膝の痛みを感じた際、次のような特徴がある場合は結晶誘発性関節炎が原因かもしれません。

□特に原因なく突然 激痛を生じた
□膝を触ると腫れている、熱を持っている
□過去に血液検査で尿酸が高いといわれたことがある
□身内に痛風になった人がいる
□体温を測ると熱がある


結晶誘発性関節炎とは、尿酸などが過剰になることにより関節の中に結晶が積もっていき、これが剥がれ落ちて関節の中に飛び散ることで起こる関節の炎症です。
関節内に結晶が飛び散ると身体はこれを外敵とみなし、白血球(はっけっきゅう)という物質がかけつけてこれを排除しようとします。
これに伴い激しい炎症がおこり、突然関節が赤く熱をもったり、水が溜まって腫れたりします。
炎症がはげしい場合には体温が上がることもあります。

結晶誘発性関節炎の原因となるのは主に尿酸やピロリン酸カルシウムという物質です。尿酸が原因でおこるものを痛風(つうふう)発作、尿酸以外が原因でおこるものを偽痛風(ぎつうふう)発作と呼びます

血液検査で尿酸値が高かったり、注射器で関節液を取り出し、関節液の中に結晶が認められればほぼ確定となります。

治療方法としては
①局所の冷却
②非ステロイド性抗炎症薬の内服や外用剤の貼付
③関節液の排除、関節内へのステロイド剤の注射

を行います。
痛風発作の場合には炎症が治まったのちに 発作の予防のため尿酸を下げる内服薬を使用することが多いです。

オーバーワークになっていませんか?
膝を支える筋肉や腱、靭帯の炎症が原因かもしれません

オーバーワークになっていませんか?<br>膝を支える筋肉や腱、靭帯の炎症が原因かもしれません

1.症状
多くは膝関節自体より膝の周辺に痛みを感じます。
特にスポーツやたくさん動いた後など、膝に負担がかかった後に痛みを感じることが多いです。
基本的には使いすぎによる筋肉や腱、靭帯の炎症によるものです。

2.原因
膝に過度に負担がかかることで、膝を動かす筋肉や、筋肉と骨をつなぐ腱、骨と骨とを固定する靭帯に負担がかかり炎症をおこします。
「運動は健康によい」と妄信して膝に負担をかけすぎた結果、炎症を起こすこともあるため、運動の強度や頻度を適切に調節する必要があります。
特にまだ体が成熟していない小児の場合には、オーバーワークに十分留意する必要があります。

3.治療
ますは負担をへらすこと。運動量の調節や安静、運動後のアイシングが有効です。
また、ストレッチで筋肉の負担を減らしたり、サポーターを使用したりすることで症状が改善する場合があります。
強く炎症を起こして関節に水が溜まっている場合には水を抜きます。
周辺の靭帯や腱での炎症が強い場合には、局所にステロイドという炎症を抑えるための注射が有効なことがあります。

診療にかかる費用についての目安
  • 初診でレントゲン撮影3方向+処方箋 
    1割負担:約640円 2割負担:約1280円 3割負担:約1920円
  • 初診でレントゲン撮影3方向+ヒアルロン酸注射+処方箋 
    1割負担:約850円 2割負担:約1700円 3割負担:約2550円
  • ※ いずれも目安です。処方内容などによって変化します。2021年3月時点での計算となります。

©医療法人幸鷺会

文責森 敦幸

(整形外科専門医・日本スポーツ協会公認ドクター)

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