半月板損傷についてよくいただく質問
冷やす?温める?
半月板損傷と診断されましたが、冷やしたほうが良いか温めたほうがよいかどちらですか?
一律に冷やすのが良い、温めるのがよい、というものではありません。
一般的に熱を持ったり、腫れたりしている時には炎症を起こしていますので冷やしたほうがよいと考えます。
ただし、冷シップは冷やす効果はほとんどありません。
冷感のシップ=冷たい感じがするシップであり、冷やすためのものではないのです。
積極的に冷やしたい場合には保冷材や氷のうをつかって冷やすのがおすすめです。
逆に温めたほうが良い場合もあります。
慢性的に痛みを感じていて、腫れや熱がない場合には温めて血流をよくしてあげたほうが治る力が高まります。
こちらも温シップでは温める効果はほとんどありませんので、お風呂に長めにつかったり、蒸しタオルを利用したりするとよいでしょう。
半月板は治らない?
半月板の損傷は治らないのでしょうか?
半月板の構造についてくわしくはこちら
半月板の損傷は損傷を受ける場所によっては修復されることがあります。
外側1/3くらいの部分は血管があり、直接栄養をうけているので修復されやすいです。
一方内側の損傷は血流がないため治りにくいとされています。
ただし、半月板の損傷=痛み というわけではありません。
半月板に損傷があっても痛みがない場合はあまり問題ありません。
引っ掛かるような症状があったり痛みが強い場合のみに治療が必要となります。
どこまで我慢すればいい?
半月板の手術は歩けなくなるくらいまで我慢したほうがよいですか?
半月板の手術をする目的は大きく2つです。
一つは引っ掛かりをおこしている半月板の損傷を修復すること。
もう一つは半月板の修復によって膝で起こっている炎症を抑えること。
歩けなくなるほどではないにしても、膝が強く腫れて歩きにくいとか、膝がひっかかって曲げようとしても曲げられない、伸ばそうとしても伸ばせない、というような症状がある場合には手術を考えたほうがよいでしょう。
歩けなくなるまで我慢せず、日常生活やスポーツ活動に支障がある場合は手術をお勧めします。
手術後の運動復帰はいつごろ?
半月板の手術をしたらすぐに運動復帰できますか?
半月板に対する処置の方法や処置をする程度(範囲)などによって変わります。
半月板部分切除の場合は術翌日から通常歩行を許可します。
手術そのものにより炎症がおこりますので、炎症がある程度治まるまでの期間、通常1-2カ月程度は運動は控えたほうがよいでしょう。
半月板縫合をした場合には縫合する範囲や部位などにもよりますが、縫合した半月板がある程度修復されるまで体重をあまりかけないようにコントロールする必要があります。
運動復帰までには4-6か月程度かかりますので、大会や遠征の時期、練習のスケジュールなどを考慮して手術の予定を立てるとよいでしょう。
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