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背骨がまがってきた・骨粗鬆症

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原因について

原因について

背骨が曲がる原因

背骨が”く”の時に折れるのを後弯症、横に曲がるのを側弯症といいます。
椎間板がつぶれてきて曲がってくるのはある程度やむを得ない部分がありますが、知らない間に背骨(椎体)が折れて曲がってくる場合には、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が原因となっていると考えられます。
急激に変形が進む場合は激痛を伴いますが、徐々に変形が進む場合にはあまり痛みを感じないこともあります。

腰がまがってきたかな?と思う場合は骨密度を測定し、骨粗鬆症と診断された場合は変形が進む前に治療をうけることをお勧めします。

一度骨折を起こすと残った骨にかかる負担が増え、次々に骨折を起こしていく危険性が高くなります(骨折の連鎖)。一番の理想は骨折を起こす前に骨粗鬆症の治療を行い骨折を防ぐこと。不幸にして骨折を起こしてしまった場合には積極的に骨粗鬆症の治療をおこない2つ目以降の骨折を起こさないようにすることが長く健康な状態で生きていくのに重要です。

検査について

当院では全身型骨密度測定器を用いて腰椎・大腿骨の骨密度を測定します。
体重をささえる骨の密度を測定することで将来起こりうる骨折の危険性を考慮したり、骨粗鬆症の治療効果を確認したりすることができます。
骨密度検査の結果はYAM値(若年成人比較%=若年齢の平均BMD値(基準値)を100%としたときの被検者の%)として表します。大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折を受傷したことがある場合、その他の部位の骨折を受傷したことがある場合にはYAM値が80%未満、骨折の受診歴がない場合にはYAM値が70%以下だと骨粗鬆症と診断されます。

治療について

骨粗鬆症の治療としては軽度の場合には活性型ビタミンDやカルシウム製剤の内服をします

ある程度骨密度が低下していたり、骨折を起こしている場合にはビスホスフォネート製剤や女性で閉経後の場合にはSERM製剤を使用します。
脊椎の高度変形があったり、骨密度の極端な低下を認める場合にはPTH製剤を使用します。
その他、抗RANKL抗体なども使用することがあります。
骨密度の状態や骨折の有無、年齢や生活環境に応じて適切と思われる薬剤を使い分けます。

骨粗鬆症治療薬について

骨は絶えず破壊と再生を繰り返しています(骨代謝といいます)。この破壊を担当しているのが”破骨細胞”で、再生を担当しているのが”骨芽細胞”です。また骨はカルシウムの貯蔵庫として使用されており、体内のカルシウムを調節する材料になります。
活性型ビタミンD:
腸管からカルシウムを吸収するのに必要なもので、体内にカルシウムを取り込むお手伝いをします。通常の食品にも含まれていますがビタミンDは日光にあたることで活性型ビタミンDに変化して初めて働けるようになります。

ビスホスフォネート製剤:
最も一般的な骨粗鬆症治療薬です。骨の破壊を担当する破骨細胞の働きを抑制することで骨密度を上げる作用があります。内服や注射、点滴などの投与方法がありますが、胃からの吸収が悪いため、内服で用いる場合には朝起床時一番で内服する、内服した後30分程度(薬が吸収されるまでの間)横になったり食事をとったりしないようにする必要があります。長期間にわたってビスホスフォネート製剤を使用した場合に、骨が逆に硬くもろいものとなって非定型骨折を起こすことが報告されています。このため当院では投与が長期間にわたる場合は休薬や他の製剤への変更などを提案しています。

SERM製剤:
女性の場合、閉経とともに女性ホルモンが急激に減少することで骨粗鬆症が進行します。閉経後の骨粗鬆症の治療薬として、女性ホルモン類似物質を使用して骨粗鬆症を治療します。骨密度をあげる作用はあまり強くありませんが、骨の質を改善する作用が認められており、比較的若い世代での女性の骨粗鬆症の治療に用いられます。

PTH製剤:
副甲状腺ホルモン(PTH)製剤は骨代謝そのものを活性化することで骨密度を増加します。その効果は非常に強いものですがある程度重症な骨粗鬆症や脊椎の強い変形を伴っている場合などに使用します。現在では注射製剤のみで、自己注射するものと通院して投与するものがあります。投与期間は約2年です。

抗RANKL抗体:
破骨細胞の分化を妨げることで破骨細胞の働きを強く抑制し骨密度をあげる作用があります。現在半年に一度の皮下注射をする製剤があります。投与は半年に一度ですが、血中カルシウムが大きく低下することがあるため、カルシウム製剤を併用する必要があります。

顎骨壊死症について

抜歯の際にビスホスフォネート製剤や抗RANKLE抗体を使用していると顎骨壊死になる可能性があると言われていましたが、最近では内服を中止しても顎骨壊死になる可能性があることが報告されています。
抜歯の際に口腔内を清潔に保ち、抜歯後に適切な歯肉の処置をすることが壊死を防ぐのに大切という考え方が広がりつつあります。
かかりつけの歯医者さんと相談し治療を中断すべきかどうかを検討し、積極的な連携を図ります。

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