CM関節は、親指の付け根にある関節のことです。 正式には、第一手根中手関節と呼ばれています。 この関節は、手首の骨(大菱形骨:だいりょうけいこつ)と親指の付け根の骨(第一中手骨)の間にあり、親指の動きに重要な役割を果たしています。 CM関節は、親指の対立運動(他の指に向かって親指を動かすこと)や、つまむ動作、握る動作など、日常生活で頻繁に使われる関節です。 CM関節に加齢性変形が起こると、母指CM関節症になります。 この疾患では、関節の痛みや腫れ、親指の動きの制限などの症状が現れます。
文責・監修森 敦幸
(整形外科専門医・日本スポーツ協会公認ドクター)