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肘部管症候群について 肘部管症候群についてのイラスト

目次
症状
症状の原因
検査方法
治療方法
お気軽にご相談ください。
診療にかかる費用についての目安

初診でレントゲン撮影2方向+処方箋

1割負担:約580円 2割負担:約1170円 3割負担:約1750円

※ いずれも目安です。2021年3月時点での計算となります。

症状

初期には小指と薬指にしびれを感じます。
肘を曲げた状態にしているとしびれが強くなることが多く、本を読んでいたり、スマホをつかったりしているとしびれを感じます。
症状が進むとしびれの範囲は前腕の小指側にも広がります。
麻痺の症状が進むと手の甲で骨が浮き出た(筋肉が痩せて)ようになり、指を広げたり閉じたり、箸を使いにくくなったりする症状がでます。

症状の原因

肘の内側には尺骨神経(しゃっこつしんけい)という神経があり、骨と靭帯(じんたい:骨と骨をつなぎとめているすじ)で形成される肘部管(ちゅうぶかん)というトンネルの中を通っています。
このトンネルの部分で尺骨神経が慢性的に刺激をうけることで起こります。

原因はさまざまですが 
加齢性の変化で骨が変形して刺激を受ける
靭帯が厚くなることによって刺激を受ける
子供の頃の骨折の影響による肘の変形
スポーツ(投球や柔道など)での繰り返す刺激
などで起こります。
原因がはっきりしないものも少なくありません。

検査方法

ティネル様徴候:肘の内側をたたくと指先(小指、薬指)にしびれが走ります。
尺骨神経刺激テスト:肘を曲げた状態で手首を内側に捻ると肘の内側に痛みが走ったり、指先(小指、薬指)にしびれが走ったりします。

フロマン徴候:母指と示指(人差し指)で紙をはさもうとするとうまく力が入らないため母指が曲がってしまいます。

神経電動速度測定:神経の損傷状態を確認するのにされる検査です。
神経に電気刺激をして伝わる速度を測定します。

近隣の手の外科専門医をご紹介いたします。

治療方法

局所の安静:神経に負担がかかるような動作(繰り返す作業、肘を強く曲げる動作など)をさけ、神経の回復を促します。
薬物療法ビタミンB12、末梢神経障害性疼痛改善薬などしびれや神経性の痛みを改善する薬を内服します。
注射療法:超音波で神経の位置を確認し、神経の周囲にステロイドなどの炎症をおさえる薬を注射します。
手術療法:筋肉が痩せてきたり、指が動かしにくくなったりするような麻痺の症状が出現した場合や、症状が進行性の場合には手術をお勧めすることがあります。
手術としては靭帯やバンドを切除して神経の通り道を広げる方法や、神経の走行そのものを移動させる方法(神経皮下移行術)などを行います。

当院ではまず内服や注射を中心とした治療で症状の緩和を図ります。
神経電動速度測定などの精密検査や、手術が必要と判断した場合は近隣病院の専門医の外来(岐阜赤十字病院、岐阜大学病院、岐阜市民病院など)を紹介いたします。
ご希望の病院があればそちらへ紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。

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©医療法人幸鷺会

文責・監修森 敦幸

(整形外科専門医・日本スポーツ協会公認ドクター)

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