巻き爪に対するマチワイヤー法について

巻き爪によって爪が皮膚に食い込んで痛い！
その症状を緩和する方法としてマチワイヤーによる矯正法があります。
マチワイヤーは硬い鋼線で、これを爪に装着し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して曲がった爪を矯正します。
比較的簡便で痛みもなく、効果もでやすいのが特徴です。
爪がある程度伸びていて、白い部分が残っていないとワイヤーを装着することが困難です。

当院では手動のドリルを用いて
爪の先の白い部分に2か所、穴をあけます。
爪自体には神経がないため、穴をあける際には痛みはありません。
麻酔も必要なく、数秒で穴をあけることが可能です

当院では　0.45mm、0.50mm、0.55mmの3種類のなかから適切な太さのワイヤーを選択します。
爪を矯正するのに適切な位置を考慮し、ワイヤーを挿入します。
あけた穴にワイヤーを通すだけなので痛みはもちろんありません

ワイヤーが自然に元の形に戻ろうとする力を利用して曲がった爪が矯正されていきます。
爪が硬すぎる場合にはうまく矯正されない場合があります。
2本目を追加する場合もあります。

爪が矯正されてくるとワイヤーの先端が飛び出てくるため、適宜飛び出てきたワイヤー先端を切ります。
爪が伸びてくると生活に不便を生じるため、通常2～3か月くらい矯正で入れ替えをします。

ワイヤーが引っかからないよう、爪の上に出ている部分をコーティング剤でカバーします。
これにより、ワイヤーが抜けにくくなり、術当日から通常通り日常生活を送ることができます。
入浴や運動も問題なくしていただけます。

マチワイヤー法の良いところ
全く痛みがなく、比較的短時間で施術が終了します。
処置したその日から日常生活に支障なく過ごせます。
運動や入浴も問題なく行っていただけます。
再発した場合も再度ワイヤーでの矯正が容易です。

マチワイヤー法で起こりうること
爪が硬すぎて矯正ができなかったり、稀にワイヤーの力で爪が割れてしまったりすることがあります。
爪が短いと使用することができません。
ワイヤーの矯正を辞めるとまた爪が元の形に戻ってしまう可能性があります。